自殺予防週間は、9月10日から16日

多摩市役所にての学校の図書司書の方々の研修会に参加。小学校21校、中学校10校の司書全部が集まっての研修会では、絵本作家の夢ら丘実果さんが、絵本の説明をしていた。Kicx0292 

年間3万人といわれる自殺について・・議会で質問した事もあるが・・・、昨年「自殺対策予防法」が成立し、各自治体でも自殺に対しての啓蒙活動を始めた。

私自身は、自殺にいたる心の病の予防は、こうすれば良いとの持論はあるが、それは一つの考え方であるので、いったい絵本でどう自殺を予防出来るのか興味があった。

ご縁があって、絵本作家の夢ら丘実果さんから、多摩市役所で絵本の説明をするという案内を頂いたので参加することにした。

各学校の司書さん達は、熱心に夢ら丘さんの体験や絵本の説明を聞いていらしたが、今後どう展開するのだろうか。

この研修会には、新聞記者も参加されていたのでどのような記事になるのかと思っていたが、産経新聞には、「人語り」として、大きく掲載されており、読売新聞でも、夕刊に「ただ一人の命」として掲載された。

多摩市役所での研修では、まず、各学校に熱心な司書がいる事に、びっくり。杉並区はどうだろうか?

10日には、道徳の授業でゲストティチャーとして、夢ら丘実果さんが小学生に読み聞かせするというので参観する事とした。(テレビ局が5社も取材にきており少々びっくり)

多摩市立南豊ヶ丘小学校の道徳の授業は、生きること、命の大切さの授業だったが、3,4年生は、真剣に絵本の読み聞かせを聞いて質問にも答えていた。

夢ら丘さんは、絵本を手に読んでいくが、黒板の横のプロジェクターには、その絵本のページが大きく映し出されているので判り易い。

「カー君と森のなかまたち」の絵本は、あらかじめ読んではいたが、カー君とふくろうのおじさんや森の仲間たちを上手に読み聞かせするので、ついついお話に吸い込まれてしまう。

読み聞かせっていいものなのだ・・・と改めて感じでしまった20070103mie_109

読み聞かせの後、小さい頃、喘息でいじめられた話や、その後、結婚してお子さんが2歳の時に自転車に乗っていて車にはねられ怪我をし、心まで病んでしまったお話、その時、2歳のお嬢さんの言葉で救われた話等々お聞きした。

夢ら丘さんは、予め作っていらした用紙を黒板にマジックで止めながら語ったが、「心の病気」「うつ」「みんなに」「いいところが」「必ずあります」「悩んでいる人がいたら」「声をかけて」「話を聴いてあげよう」「自分が悩んでいる時は」「誰かに話をしよう」「人は」「助けあって」「生きるものです」・・・・との文字が貼られていった。

生徒さん達に語りかける言葉も様子もとてもやさしい。あたたかい気持ちになれる授業風景だった。その後、子供たちは教室で感想を書くとの事だったが、子供たちはどんな感想を書くのだろうか・・・・。