平成23年2月11日から3月11日までの定例議会が終了しました

区政一般では、「子宮頸がんワクチンについて」質問しました。

この子宮頸がんワクチンは、確実に安全とは言えず不安があるのにもかかわらず、何故杉並区の若いこれからの女性に接種するのか質問。以下、質問原稿・・・・。

区政一般 「子宮頸がんワクチンについて」質問を致します。

子宮頸がんワクチンについては、決算特別委員会でも質問し、答弁も頂きましたが、どうしても未だに不安が消えないため、改めて質問致します。

女性のがん死亡率の1位が子宮頸がんであるため、ワクチンで予防出来るのであれば、杉並区の中学一年生に予防接種のプレゼントをする事は有難いと思っておりました。しかし、詳しく調べるうちに、子宮頚がんワクチンの安全性に疑問を抱くようになり、先日の決算委員会で質問させて頂いたわけですが、今回、高校一年生にも予防接種の実施が決まり、本当に安全性に問題はないのだろうかと、改めて心配しているところです。

毎年約2500人が子宮頚がんで死亡していると言われており、若い女性にとって死亡率の高い癌であると言われています。これからの日本を担っていく未来あるお嬢さん達を、我々大人はしっかり守っていかねばなりませんから、ワクチン接種で癌を予防できるのであれば、それに越したことはありません。

この子宮頚がんワクチン予防

接種のお知らせは、すでに、各家庭に案内も出されております。

先日、高校一年生の保護者に送られた「子宮頸がん予防ワクチン接種のお知らせ」を拝見しました。

「国のワクチン接種緊急促進事業をうけて杉並区では、高校一年生女子を対象に子宮頸がんの予防接種費用を全額助成します。」と書かれてありました。

また、この子宮頸がん予防ワクチンの接種は、任意ですとの記載があり、任意の所に二重線が引かれてありました。

任意でありますから、接種するか否かの決定権は保護者の皆さまにあります。実際、予防接種の説明書には、「保護者の方は必ずお読みください」とし、子宮頸がんとHPVの関係や、ワクチンの効果や副反応、その他接種の方法等が詳しく書かれてありました。しかし、保護者の方は、国や区が危険性のあるワクチン接種を推奨するはずがないと当然考えるでしょうし、個人で接種すれば、費用は、5万円近くするわけですから、全額助成となれば、当然多くの女の子が接種することになるでしょう。

子宮頸がんの主な原因は、HPVの感染であるとされておりますが、アメリカのFDA(連邦食品医薬品局)では、子宮頸がんワクチンを認可する以前の2003年の時点では、「HPVは危険なウイルスではなく、感染しても自然に消滅するものである。健康への長期的な悪影響はなく、子宮頸がんとの関連性はない」と認識していました。

私たち人間は、約60兆の細胞でできており、皮膚は約28日、内臓は、約6カ月で入れ替わると言われています。1秒で50万個、1日で5000億個入れ替わっていますが、この、細胞が入れ替わる時に、化学物質等の何らかの影響で、DNAに異常が起こり、癌細胞となると言われています。現代の人間は、化学物質を体内に入れていない人はいませんから、毎日、癌細胞が生まれる可能性があるわけです。

体内に癌細胞が出来ても、多くの場合は、体内の「ナチュラルキラー細胞」や「マクロファージー」等が、その癌細胞と戦い、癌に限らず様々な異物を攻撃し死滅させます。

つまり、子宮頸がんを始めとする多くの癌予防は、正しい食生活をし、体内の免疫力を高める、自然治癒力を上げる事こそ、大切な予防方法なのです。

この子宮頸がんワクチンは、HPVに感染している人には効果がなく、むしろ細胞を増殖させてしまうという報告もあります。決算委員会の答弁では、接種によってHPVが増殖するという事は聞いていないという内容の答弁でしたが、たとえ一部であっても、そういう報告があったということ自体が大変気になります。

中学一年生では性的経験はないでしょうから、当然HPVに感染していません。

従って、ワクチン接種によるHPV細胞の増殖がたとえあったとしても、大丈夫だと思いました。

しかし、高校一年生となると、また話は変わってきます。社会的是非は別として、十代から中絶者もいるという実態もあります。ワクチン接種によりHPV感染後の増殖が事実であるならば、高校一年生の接種となると、違った不安も出てきます。

決算委員会では、ワクチンの効果については、「このワクチン自体が歴史の浅いワクチンで、今確実に言える事は、6年から7年ぐらいの効果は維持できる。確定したものはないと理解している」との答弁でした。

効果も安全性も確定されていない

子宮頸がんワクチンには、どうしても不安が残ります。

現在すでに中学一年生に一回目の接種が行われていますが、接種状況をお聞かせ下さい。

決して強制的ではないとの答弁でしたが、保護者に対して、ワクチン予防効果と副作用の危険についてどのように情報提供されたのでしょうか

このたび高校一年生まで接種する事になった、その経緯を教えて下さい。

接種にかかる費用ですが、中学一年生にいくらかかって、高校一年生にいくらかかるのでしょうか?今後、中学一年生から高校一年生までいくらかかる予定でしょうか?

安全性がまだ確実には確認されておらず、また、外国では、死亡者まで出ているワクチンを安易に接種するのではなく、検診の重要性や女性の体の仕組み、これから結婚し子供を生む 自分の体を大切にしなければならないこと、軽率に性体験をしてはならない事等こそ指導するべきです。

子宮頸がんがどうして起こるのか、癌の怖さも含めて教えることも重要と思いますが、今後、

学校で この子宮頸がんと子宮頸がんワクチンに関して きちんと指導して頂きたく要望いたします。

癌自体の病気に対する知識も必要ですが、

HPV感染は、性的な関係で感染するとされていることからも、正しい性に対する倫理観や教育がまず大切だと思っています。

性に対する倫理観は、どこでどう指導しているのでしょうか、ワクチン以前の問題だと思っておりますが、見解をお伺い致します。

2月7日の毎日新聞記事によりますと、宮城県

大崎市古川の内科医、佐藤荘太郎さん(61)が6日、「子宮頸(けい)がん予防ワクチンの接種効果は医学的に示されておらず、副反応が顕著」との見解を披露し、同時に、市が今月から実施する同ワクチン接種助成を見直すよう求める要望書を近く市議会に提出する考えも明らかにした」とありました。

また、佐藤さんは海外を中心に子宮頸がん予防ワクチンの関連情報を調べ、

(1)HPV感染予防のワクチンで、子宮頸がん発症に対する予防効果は示されていない

(2)未感染の女子に接種して予防効果があるとの確証はない

(3)接種による痛みが激しく失神例が少なからず発生。

注射部位の腫れ、全身疲労、頭痛も報告され、副反応も顕著--との見解に達した。佐藤さんはワクチンの効果とその持続性を長年調べており、子宮頸がん予防ワクチンにも疑義の目を向けた。とありました。

医薬品や、ワクチンなど、人体に効果があるものは、必ず副作用もあります。
子宮頸癌ワクチンに関していえば、2007年に開発という、ワクチン自体が開発後間もないものであります。日本での販売開始は、平成21年であり、効能の欄には、予防効果の持続期間は確立していないとあり、副作用の事項もあります。
海外では、接種後の死亡例も確認されています。

数種類ある高リスクのHPVのうち欧米では、16型と18型が主流で、日本では52型と58型も高リスクとの事ですが、サーバリックスのワクチン添付資料には、HPV16型、18型以外の発がんの原因となるHPV感染による子宮頸がんの予防効果は確認されていないと書いてあります。

これでは、予防効果はないという事になりますが、何故、国がこの予防効果や安全性が確定されていないワクチンをこれからの日本を担う大切なお嬢さん達に公費で接種する必要があるのか。いささか不可解に感じます。

副作用の中には、風邪をひく、熱が出る、気持ちが悪くなる、貧血を起こす等といった、ワクチン接種直後の作用だけでなく、長期的には不妊の可能性も一部では指摘されています。


子宮頚がんワクチンは、本当に安全なのでしょうか。一部の人の意見であっても不妊の可能性があると言われるワクチンを接種することには大きな不安を感じます。

それでなくても現代は不妊症や不育症で辛い思いをしている女性が多くなってきています。不妊の可能性の情報が事実であれば、それは大変な問題です。今、杉並区では、不妊の治療の一部助成もする事になるようですが、もはや、それ以前の問題です。

国が接種を決めたからという安易な横並び施策ではなく、しっかり検証した結果、杉並の子供たちに接種しようときめたのでしょうか。お伺い致します。

「安全である」、「いや、危ない」等、専門家である医者の間でも意見が分かれています。これでは、保護者は迷うばかりです。

もし、ワクチン接種が危ないという情報が数年経って事実である場合 いったい誰が責任をとるのか お伺い致します。

区長は、ゼロベースで施策を見直すとおっしゃっておりますが、この子宮頸がん予防ワクチン接種こそ再検討し慎重に進めて頂きたいと願っております。

次の杉並区を担う若いお嬢様がたのために どうか宜しくお願い致します。

以上、質問をおわります。