お雛様を被災地に届ける・・・

荻窪のKさんから・・・「松浦さん、眠っているお雛様があるの。開けてみたらとても綺麗でもったいない。被災地に送ってあげたいわねえ・・・・」との、問いかけから始まった「被災地にお雛様を送りましょう」。

大槌町の町長にお会いする機会があったので、「お雛様を被災地に差し上げたいという声があるのですが・・・」と、打診してみると・・・、「皆流されてしまったのです。有難いです」とおっしゃって下さった。

お雛様を送っても迷惑かなあ・・・と思っていたので、その表情を拝見してから、お雛様を集める事にした。

杉並区の皆さまから数体は集まったが、せっかくお渡しするなら集めようとの事で、松浦個人のメールでお願いし、ch桜でも告知して頂いた。

お雛様は、二瓶前中央区議の「持って行きましょう」の掛け声に、持っていくことになった。しかし、我が家の4畳半は、箱だらけ・・・だんだん一杯になり・・・ワゴン車では乗り切れない。Cimg9155

秦野市の小菅市議とその友人が、お雛様を集めて下さったようで、車2台で持って来て下さって、・・・「ひな人形とお道具」一式でもすごい量。ワゴン車では、載りきれない。

息子が、レンタカー屋さんに電話をしてトラックを準備してくれたが、トラックでは、私は運転は無理。

ひな人形を送るにあたって、伊勢の遷宮のお人形や、古代神々のお人形をたくさん作っておられる先生に相談したが、「被災地へとの尊い気持ちは素晴らしいが、お雛様は、その子の幸せを祈って毎年、出してお祝いをするお守りのようなものなので、本来は、古いものは差し上げるものではない。これまでの感謝をお伝えし、お人形を下さった尊いお気持ちを告げて、その気持ちを担って被災地に行って頂くためにその祝詞をあげましょう」と言って下さり、専門である先生にお任せする事にした。Cimg9194

8日、先生のお宅の庭に、仮宮が作られており、伊勢の倭姫宮に祈りの時間を会わせて頂き、お祓いをして頂くが、祝詞の「・・・如月の風雪厳しき最中しばしのまにま陽神の耀き満たす今日の佳き日を選び奉りここに畏みましてまおしまおさく・・・」の所で、雪が舞っており寒かったのに、突然、太陽が出てきた・・・それも、太陽の周りが燃えるように光っている。

眩しい・・・、と思っていたら、祝詞が終わるころ また寒い曇り空になってしまった。お雛様の心が天界に通じたのだろうか・・・不思議な神々しい光だったが・・・。

お雛様一人一人にお札を入れて・・・そこから、出発し花巻に着いたのが。夜の9時。9日の朝、花巻のホテルを出発し、大槌町へ・・・。Cimg9226

町長は、東京に行かれており副町長にお祓いの状況等お話して、トラックからお雛様を降ろす。お子様達に届いて少しでも笑顔になってくれるといいなあ。大人も元気が出るかも知れない。Cimg8327

大槌町に来たのは、3度目。瓦礫はかたずけられていたが、その瓦礫は、山になっており・・・陸にある大きな船もそのままで、何も復興していない。Cimg9235

副町長に「私達に出来る事はありませんか。たりないものは何でしょうか」とお聞きしたが、土木の出来る職員が居ないとの事。町長も流されて、役所では、全員が流された課もあるとお聞きしていたが・・・職員は、他県より派遣で来て頂いているようだが、確かに土木と言う専門の方々が必要かも知れない。国が動かなければ動けないだろうなあ・・・。Cimg8319

被災地にお雛様を送りたいというお心は、届けました。「お雛様は持っていないので送料の一部にして下さい」との有難い申し出もあり、レンタカー代金・軽油代金・高速料金に使わせて頂きました。心より感謝申し上げます。

往復、1340キロ・・・。遠かったが・・・。