「古代斎王倭姫命と創生の神々」人形展開催

何年前になるだろうか、伊勢神宮遷宮の時、真夜中に、これまでのお社から、新しいお社に神様が移られる儀式があるとの事で、参列させて頂いた事がある。

伊勢の森の所々に かがり火が焚かれていたが、しばらくするとそのかがり火も消え、漆黒の闇。ざくざくという足音が聞こえ、行列が目の前を通っって行った。ざくざくという足音は聞こえたが、当然何も見えない。しかし、今でも、あのかがり火の音と神官さん達の足音は耳に残っており、不思議な体験をさせて頂いた。

蒼成院先生は、その伊勢のご遷宮の132人の神官さんのお人形を創られている。

平成12年、奈良のそごうデパートで人形展が開催されるとお聞きして、奈良まで夜行バスで行きその遷宮の人形を拝見した。今から10年前の事。

あの闇の中で、目の前を通ったであろう遷宮の様子をお人形さんで拝見。それはそれは長い行列で見事だったが、もう一つ・・・私には、再会したいお人形様があった。

12,3年前に、日本を愛する女性が集まって会合を開いたが、そこで、蒼成院先生と知り合い、「倭姫命」の絵葉書を頂いた。この「倭姫命」のお人形にどうしも会いたい・・・と、当時一緒に活動していた杉野氏と一緒に蒼成院先生のお宅にお伺いして、特別に「倭姫様」を抱かせて頂いた事がある。お人形なのに暖かい・・・

伊勢での人形展で「倭姫命」にも再開できた。

あれから10年・・・平成22年1月22日、その「倭姫様」を中心に13体のお人形さん達の展示会が、杉並の大宮八幡神宮にて開催できる事となった。Cimg5237

何千万円との価値のある国宝級の芸術作品なので、準備の段階でも私達も触る事も出来ない。

その価値のわかる方のみ御誘いしたが、皆、感動され納得されてお帰りになられた。

驚いた事に、準備の段階の時は、お人形さんは、無言だったが、会場内にいらした参加者と、人形の心が一つになり溶けあって、人形が語りかけており雰囲気が変わってしまった。

遷宮上人清順尼(戦国時代に120年間、式年遷宮が中断されたが、清順尼が全国から浄財を集めて遷宮を復活させた)の前で、4歳の孫が、2拝2拍手1礼をしていたので、娘が、何故?と尋ねると「神様」だからと答えたという・・・・。小さい子の感性はすごい!