杉並区6月定例議会にて傍聴席での騒ぎ

杉並区の6月定例議会が終了しました。 【報告】

平成17年6月6日 1日目、「都政を革新する会」の男性議員の質問は・・・

石原都政における文句から始まり・・・つくる会教科書採択を見直す時期が来た・・・

5月22日に開催された日本海開戦の映画会で、区長は、ロシアの脅威から朝鮮独立を守る、やむにやまれぬ戦いであったと朝鮮の植民地を正当化した。何を根拠に言うのか・・・

植民地にした事を、100年前の戦勝おめでとうと言ったが、何がおめでたいのか・・・

大東亜戦争マッカーサーの言葉を繰り返した。自衛のための戦争であったとか やむをえなかったと語った・・・と区長を攻撃する質問。

成人式の特攻隊の遺書にしても・・・撤回して欲しい。 等々・・・・

区長は、「当時のロシアの南下政策に東洋の一国が立ち向かった。これは、独立運動である・・・・・・・日本は、江華島事件以来、ずっと朝鮮の独立を主張してきました」きちんと毅然と答弁されおりましたが、

区長の答弁に対して傍聴席より

「うそつき区長」「でたらめいうな」「区長がうそついていいのかよ」「あんた何言ってんだよう」との大きな声での罵倒で区長の答弁も聞こえないような騒ぎでした。

(きたない日本語での怒鳴り声は、区長に失礼です。山田区長を選んだ区民に対しても失礼です。)

議長は「これ以上騒ぐ場合には、退場していただく事もあります」と言っておりましたが、何故退場命令が出せないのか疑問です。

騒いでもいいという事でしょうね・・・きっと!

戦争反対と言う前に、言葉の戦争をやめましょう。

6月7日、松浦は、英語教育の実情と教科書採択について質問しました。

歴史教科書ではなく英語教科書についてふれ、静かな環境で採択して欲しいと事実を言っただけでしたが野次が飛びました。

「・・・・・・ある教科書(三省堂のクラウン・杉並区では、採択されなかった)には、英語を嫌いになってしまうような内容や、ページをめくりたくなくなる内容が多くあります。---略---

ハゲワシと少女という写真を大きく掲げてある単元は、そのページを開きたくないような悲惨なページとなっております。子供達はこのページをどのような思いで学習するのでしょうか。

中学校3年生最後の単元には、「民族や個人にとって母語は、どんな意味を持っているでしょうか。」とあり、

沖縄でその地域の言葉を使うと罰せられたという方言札の写真が載せられ、

「朝鮮は日本の植民地でした。子供達は、日本語を国語として学びました。それは大変つらいことであった」と書かれてあります。

確かに、日本による朝鮮統治はありました。

多くの事情はあったでしょうが、他国に統治される事は悔しい事に違いありません。

しかし、統治時期に、人口や所得が、2倍に増え、小学校の数は、約42倍、

識字率は、10%から65%になったという事実もあります。

日本の統治の評価については意見が分かれるところでしょうが、

これは社会の教科書ではないのですから、いろいろな見解があるような難しい問題をもってくるのではなく、もっと違う文章を持ってくるべきだと思っておりました。

幸い、今年からその単元内容は変わりましたが、今度は、人権問題がテーマで、やはりこれも難しいコソボ問題となっておりました。

英語は反復練習をするので、暗記してしまう程教科書を読み込まねばなりませんし、1単元1文法ですから、見たくないといって飛ばして学習するわけにもいきませんのでその内容の一つ一つが、とても重要です。・・・・・・」等々・・・質問というよりこれでいいのか英語の教科書!でしたが・・・

教科書採択についてでは、

「4年前の採択時に、都内で、傍聴人を入れずに静かな環境で採択された区はあるのでしょうか?]

との質問に対しての答弁は、「23区中14区が非公開であった」でしたが、

「議員が非公開を言っていいのか」と野次られました。

4年前のような騒動の中での委員会では、静かな環境とは言えず、意見が出にくいはず・・・

採択の教育委員会は、当然後日公開されるわけですから、当日は、非公開にする、別室でモニターでの傍聴にする等検討し、静かな委員会で採択していただきたいものです。

6月8日

都政を革新する会」の女性議員も区長と教育長を攻撃する質問でしたが、

区長室長や教育委員会次長が淡々と答弁。

区長も教育長も答弁されなかったので、大きな騒ぎにはなりませんでしたが、「区長答えろ」という野次は飛んできました。

最後に自民党会派のベテラン男性議員が、私の質問を援護して下さるような質問をされました。

「採択は、静謐な環境で・・・」と・・・・

5人の教育委員は、区長が推薦し議会で承認された方々です。

その権限と責任において、特定の団体や外部の圧力に決して左右されることなく、毅然とした態度で、教科書を公正かつ適正に、学習指導要領に沿って採択していただきたいものです。