外務省、しっかりして!

平成18年3月11日の産経新聞1面記事によりますと、

皇室典範会議・岩男氏、寛仁さま発言批判とあります。

記事によると、皇室典範に関する有識者会議のメンバーであり、海外向けの英文雑誌「ジャパン・エコー」編集長である岩男寿美子氏が、同誌の2月号で、女系天皇に異論を唱えた寛仁親王殿下を時代錯誤であると批判したという記事がでておりました。

この雑誌「ジャパン・エコー」は、わが国の意見を広く海外に伝えるために発行されているもので、世界の日本大使館等を通じて、各国のトップに配布されているようです。

皇室典範というわが国のあり方を左右する問題について、海外に発信するときは、慎重な対応が必要でありますが、個人の偏った意見だけを編集長という立場を利用して、載せることは許されることではありません。

日本人としての常識を持たないこの岩男寿美子氏が、有識者会議に入っている事事態がおかしいことであり、有識者を選んだ人の見識を疑います。

また、上記の記事には、「ジャパン・エコー」の編集会議には、外務省職員も参加しているとしか書いていませんが、実際には、「ジャパン・エコー」の雑誌の大部分は、日本政府(外務省)が買い上げて在外公館等で配布しているそうです。つまり、同雑誌は外務省の委託によって作られたものであり、国民の税金によって作られているということです。

ちなみに、雑誌「ジャパン・エコー」を作っているジャパンエコーという会社は、8種類の中学歴史教科書の近現代部分について英語、中国語、韓国語に翻訳してHPで発表していますが、これも外務省に委託されて行ったものです。

雑誌「ジャパン・エコー」にせよ、教科書の翻訳にせよ、作成はジャパンエコー社がしており、その内容についての責任も基本的には同社が負うべきでしょうが、実際には外務省が費用を捻出しており、外務省の委託によって行っているわけですから、外務省はもう少しその内容を精査すべきであると思います。

そもそも、そのような公的事業を委託する会社の編集長が偏った思想の持ち主であっていいものでしょうか。

ジャパンエコー社は、外務省に限らず政府から委託を受けて行う事業が多いようですが、そこには恣意的な癒着があるように感じられますが、いかがでしょうか。