世田谷区「日本語」教育特区、視察

2月1日、世田谷区の小・中学校で、教科「日本語」の授業の視察をさせて頂いた。

世田谷区議の上島議員に「日本語」の教科書は送って頂いており、内容の濃さに驚いたが、いったいどのような授業をされているのかとても興味があったが、驚嘆!!!

上島議員に、どこか小中学校に参観に行かせて欲しいなあ・・・とお願いすると、議会事務局を通した方が良いとの事で、杉並区の議会事務局を通して世田谷区にお願いし視察する事となった。

9時30分に世田谷区役所の区議会事務所にお伺いしたが、まず、教育指導課長のK氏と総括指導主事のN氏のお二人から、どのような経緯で「日本語」の教科書が出来、授業が始まったのかお話いただいたが、実現するまでには時間がかかっている。

教科書は、「世田谷区教育委員会」が作っており、小学生は、3冊の「日本語」教科書があり、中学生には、「哲学」と「表現」という教科書がある。

説明をお聞きしてから、・・・まず、世田谷区立砧中学校の「哲学」の授業を参観した。「哲学」をいったいどう教えるのだろうか。

「礼儀の心について考える」という単元の授業だったが、「礼儀について」ではなく「礼儀の心」について学ぶ・・・社会に出てから役にたつだろうなと思いながら聴かせていただいた。素晴らしい!!002

次に松丘小学校にて、5年生の「日本語」の授業を参観したが、黒板には、漢字ばかりの並んだ「漢文」が、貼られてあり、授業が進められていた。漢字を見ながら想像させるが、多くの生徒が元気良く手をあげ発言する事にも驚いたが、レも一も二も付いていない漢字だけの漢詩を教材にしている事はすごい事だと思う。

小学校は、全ての授業を担任の先生が教える事になるが、教育委員会が教科書を作っても先生が教えられるのだろうか・・・と思ったが、教育委員会で、単元ごとに指導の仕方の基本を作るとか・・・・。

参観させて頂いた先生は、漢詩を作った作者とその後その作者がどのようになっていったか経緯まで生徒に伝えていたが、それは指導の基本には書いてなかった様だった。この「日本語」授業は、教える先生の心まで育ててしまうのではないのだろうか・・・003 004

(耳をそばだてて・・・とは言うが、枕をそばだてて聞き・・・とは・・・、語彙の多い豊かな心に育っていくだろうなあ・・・)

先生のレベルが高いのか・・・教育委員会の指導が良いのか・・・教科書がすごいのか・・・とにかく驚いた。

たった一人の私のために、世田谷区の議会事務局のS氏が同行して下さり、教育委員会のお二人の方、校長先生まで一緒に参観下さって恐縮してしまったが、素晴らしい授業を拝見させていただき大変感謝している。有難うございました。