奥様を亡くされて

私の著書『日本人としての子育て』を読んで感激して下さり、区政に対する意見をいつも下さり私の活動を見守って下さっているU氏の奥様が亡くなった。留守番電話に2度も・・・相談したい事もあるので会いたい・・・とおっしゃる。

昨年脳梗塞をされて半身不随でやっと声がでて、やっと話せるようになっており、ずっと奥様が、細やかに世話をされていた。たどたどしい声で会いたいとのお声に、青少年育成委員会の研修部の会合が終わってから次の会合まで1時間ぐらいの時間の余裕があったので、あわててタクシーに乗り、病院に向かった。

ご主人様は、顔色はとても良かったが、どうしよう・・・これからどうしよう・・・とおっしゃり不安一杯の様子に、何と声をかけるべきか困ってしまったが、お通夜や告別式で何と話せばいいのだろうか・・それが聞きたかったともおっしゃる。

「49日までは、魂は近くにおられると聞いていますから、その式場にいらっしゃるのですから、どんなに素敵な奥様だったか、ご自分がどんなに助けられたか、奥様に向かって語って欲しいと思います。私だったらそうして欲しいと思います」とお答えしたが、ご主人様が「いい女だったんだよ」とぽつりとおっしゃるのがとても淋しげで胸がふさがれる。

何とも素敵な奥様でしたが、まさか・・・・・・・。絶句です。

それでも、私が帰ろうとすると、「良い活動するんだよ」「頑張れよ」と言って下さる。

これからどうするのだろうか・・・右手は、不自由で、車椅子で・・・杖になっていた奥様を亡くし途方にくれているU氏を思うと、こんな時、私に何が出来るだろうか・・・と思ってしまうが・・・・。