一般質問・・・今後の教育改革について・・・野次が飛んだ

6月7日、一般質問。

新区長となっても、教育は、きちんとしなければならないが、科学教育・食教育・日本人としての教育について質問。

区長がいらしたら、杉並教育憲章について質問をする予定でいたが、質問は出来ないので要望になったが、この憲章は、各自治体のモデルとなるような憲章にしたいものである。

120年前の「教育勅語」について、今読んでも人として当たり前の事が書いてある・・・と言った時に、左の席から数人「野次」が飛んできた。

「両親に感謝し、夫婦仲良く、お友達や兄弟とも仲良く。何か事が起これば・・・どこがおかしいのか・・・。

当たり前だと思うのだが、愛する祖国や同胞を守るためそれぞれの立場で勇気を出して頑張るという所が軍国主義的で気になるのかもしれない。

私は、戦いは嫌いであるし、平和が一番であると思っている。平和で幸せな国創りをするべきと思っているが、事が起これは別問題である。

愛する家族に何かあって戦わない人がいるのだろうか。拉致問題、いつまでも解決しないが、国民を守れない国でいいのだろうか。子供を奪われても何もせずにいるのが平和だとは思わない。

以下、質問を貼り付けます。

私は、自由民主党杉並区議団、志民の一員として 一般質問致します。

杉並区の教育改革について

特に 科学教育・食教育・日本人としての教育についてお伺いいたします。

山田区長が、辞任されました。大変残念でございますが、「杉並区を日本のモデルに」との思いで多くの改革に取り組んでこられ実績をあげられた事は区民として大変有難く評価するものです。

しかし、杉並区の行政は、区長一人でなされたわけではありません。

多くの実績は、区長のリーダーシップのもとに、有能な職員の方々が動かれた結果であります。今後も、今の改革を緩めることなく区民のために改革を続けて頂きたいと思っておりますが、今後の教育改革について、どのようにお考えなのか その心意気をお伺い致します。①

今、科学技術は急激に進み、そのスピードは、とどまるところがありません。

最近では、アメリカのアップル社のタブレット型コンピューター「iPad(アイパット)や「ストリーク」等、次々と新製品が出ており、また、中国でも同じような商品が作られているようです。日本は科学技術立国の地位を確立しておりましたが、このままでは世界の発展の流れに置いていかれてしまうのではないでしょうか。

平成21年の「杉並区の教育」によりますと、科学館基本構想の推進が重点事業となっておりましたが、22年には、重点事業からはずれており将来の科学技術向上の面から見ても大変残念に思っております。

科学館では、理科移動教室が開催されており、区内のすべての小中学校が、取り組み、科学に関心を持つ希望者にたいしては、科学教室で指導をされております。科学は驚きの発見があり、小さい時からのその芽を伸ばしていけば、日本の将来の技術の担い手になるのではないでしょうか。

以前、科学館で開催された ロボットコンテストに参加した事がありますが、子供たちの目を輝かせて取り組んでいた様子に感激致しました。コンテスト中にロボットが動かなくなり心配して見ておりましたら、他の部品を代用し工夫することで、再びロボットが動き出しましたが、この時の子供たちのホッとした笑顔は大変印象的であり、今でも忘れられません。

科学は、夢をかなえます。指導によって子供達はどんどん伸びていくでしょう。

「教育ビジョン推進計画」では、新学習指導要領への対応として、小学校への理科支援員配置を実施することになっていますが、小学校は、専科がありませんので各先生も幅広い指導をしなければならず、この理科支援員配置を最大限活かして、ぜひ、理科教育には力を入れて頂きたいものです。

杉並区における理科や科学の教育の在り方と共に、今後具体的にどのように取り組もうとしているのか、お伺いいたします。②

区内にある科学館は少々古く、博物館のような作りになっており、子供達が夢を持てるような科学館ではありません。

ノーベル物理学賞を受賞された小柴氏も杉並区在住ですし、科学を好きになるきっかけ作りも出来るはずです。

科学館も有効に使わなければもったいないと思います。子供達が行ってみたくなるような、新しい杉並区らしい科学館の建て替えを望みます。

次に学校での食教育についてですが、

以前、食育活動をしている時に「ゴールめざす子元気な子」というポスターやランチョンマットを作って全国のお母様方に大変好評だった事がありましたが、広報すぎなみの6月1日号一面は、6月は食育月間・毎月19日は食育の日とあり、栄養バランスランチョンマットが載っておりました、

健康推進課主催の「食育アドベンチャーワールド」参加者に差し上げるようですが、多くの方が使って下さる事を願っております。

ここ数年、子育てに不安を抱くお母様からの声を多く頂きます。実際に子供を育てるための不安、子育ての悩みでしたら何とか解消のしようもありますが、その多くの声は、「人を殺したくなった」と言って、何の恨みもない通りすがりの子供を刺すというニュースを見ていると、親として不安でならない、いつも子供と一緒にいるわけにもいかずどうして良いかわからないという、社会に対する不安の声です。親が子を殺し、子が親を殺すといったニュースを見ましてもすとますます不安が募りますが、こうした犯罪を犯す方々の生活環境、特に食生活を調べてみたいものです。

私が、食の大切さを訴え始めた20年前は、「食育」という言葉を使ってもまったく周囲の方々には通じませんでしたが、現在は、「食育」といって一般的に通じる程、「食育」という言葉の認知度は高まりました。

杉並区の学校では、栄養指導や給食指導等の「食育」に対して力をいれており大変有難い事です。

身土不二」や、日本人にとってのお米の重要さは言い続けてきましたが、

平成16年の米飯給食の実施回数は、週2.6回でしたが、平成20年には、各学校平均3.8回と増えています。週4.5回実施している学校もあり、麦を入れたり、玄米を使う学校もあり子供たちにも好評のようです。

米飯給食のこういった話を、他の自治体の議員にお話しますと大変驚かれます。

健全なる精神は健全な身体に宿るという言葉は、良く聞く言葉ですが、これは、古代ローマの風刺詩人ユウェナリスの詩で「もし祈るとすれば健やかな身体に健やかな魂が願われるべきである」と書いたものが、時を経て変わったと言われています。その詩には、「勇敢な精神を求めよ 必ずや善い行いによって平穏な人生への道が開けるということを。」とありました。

いつの時代も、健全な身体と健全な精神を願っている事がわかります。

米飯は、児童・生徒の体力・持久力・忍耐力の面から見ても大変重要であると考えておりますし、日本の大切な農業を守る意味でも、これまでの区の取り組みに敬意を表しますが、杉並区の学校における米飯給食の今後の取り組みについてお聞かせ下さい。③

私は、先日友人に誘われて田植え体験をしてきました。初めての体験でしたが、水田の中があれ程深いとは知りませんでしたし、体重が重いせいか、長靴をはいた足を抜くのに苦労し、植える時間より足を抜く時間の方が多くかかり、6列植えて終わってしまいましたが、「米一粒は汗一粒」という言葉を身にしみて感じてきました。

恐る恐る参加した田植え体験でしたが、都会に住む子供たちは、学校にある小さな田圃の体験はあるでしょうが、実際に大きな水田での田植えの経験はあまりないのではないでしょうか。

田植え体験は「食」の大切さを感じる教育として重要と考えますが、各校の実施状況と共に今後の展開についてお伺いいたします。④

次に日本人としての教育についてお伺いいたします。

今、国際社会における日本の立場が揺らいでいます。国際化時代であるからこそ、日本人であるという基軸をきちんと持っておかなければ、どこかの自治区になりかねません。

昭和20年12月、GHQより、修身、日本歴史及び地理停止に関する指令が発せられ、その後、昭和27年12月に主権回復し独立したのにもかかわらず従順な日本人は、すぐさまその停止を解く事もしませんでした。

占領中に、修身や、歴史、地理教育が停止になった理由についてもあまり検証もされておりません。

最近、道徳教育は、少しずつ進められていますが、授業参観を見るかぎりでは、修身のように生き方を教える授業ではありませんでした。「自ら考えさせる道徳教育」も大切ですが、それは、基本の教育があってこそです。

学校での宗教教育は出来ないでしょうが畏敬の心を育てることは、出来るはずです。道徳教育では、見えないものへの畏敬の心を育てる事が重要と考えますが、今後どのように取り組まれるのでしょうか。教育委員会の見解をお伺いいたします。⑤

ミランクンデラーの「一国を抹殺しようと思うならば、歴史の記憶を奪い取ればいい」という言葉がありますが、日本の歴史教育停止で日本人は、歴史を日本人の目で見た歴史ではなく、他国から見た歴史にかえられてしまいました。

日本は、連綿と続いている伝統ある皇室をいただいている国です。

日本人にとっては、当たり前の事になっておりますが、国際社会では、連綿と続いている伝統ある皇室を尊敬して下さっております。

日本の歴史で重要な事は、皇室をどう教えるのかという事ですが、正しく教えられているとは思えません。

昨年の9月に、「天皇陛下御即位から20年」というDVDが、内閣府から約4万校の学校に渡るように、全国の教育委員会に送られております。

このDVDは、皇室を知る良い教材になると思いますが、DVDを使った、奈良市の事が記事として載っておりましたので、奈良市教育委員会に問い合わせてみました。奈良市には、48校の小学校があり、そのうち2校が、「そのDVDを鑑賞したとの事でした。クラスで言えば3学級で102人との事ですが、「天皇の役割を認識した」「公務について判った」「難しかった」との感想があったようです。

米子市では、このDVD天皇陛下御即位から二十年」を、市民に貸し出したとの事でしたし、愛知県では、県庁の来庁者用休憩コーナーにて上映したとの事でした。

杉並区では、我が国の皇室について学ぶ教育は、どのように行われているのでしょうか。また、内閣府による天皇陛下御即位から二十年」のDVDは、どのように活用されたのでしょうか。お伺い致します。⑥

日本は、経済的豊かさを追求するあまりに、人格教育や道徳教育がおざなりにされてきたのかも知れません。大変残念な事に、現在では、経済大国でもなく教育水準も、科学技術もトップではなく、日本国のトップである首相が世界から馬鹿にされている様子は、日本人として耐えられません。鳩山首相が突然辞任され、菅氏の新総理就任が決まりましたが、まだ混乱は続きそうです。これでは、くるくるリーダーの変わる国、リーダーの育たない国と海外から馬鹿にされても仕方がありません。リーダー教育の必要性を強く感じます。

明治時代には、外国から多くの文化が入り、伝統と新しい文化の狭間で、混乱もあったようですが、その混乱を憂いて井上こわし氏は、明治憲法教育勅語を起草しました。

今から120年前に発布された「教育勅語」ですが、内容は、今読んでも 人として当たり前のことが書かれてあります。しかし、占領中の昭和23年6月の第2回国会で、教育勅語の失効確認に関する決議が採決されています。

昭和27年12月、占領が溶け主権回復したのち、その時代に合った教育方針を作りかえるべきでした。

今、多くの犯罪を見ますと犯人が身内である事も多く、いったいどうしてと残念でなりませんが、精神的な教育の大切さを強く感じています。

杉並区では、教育立区ということで多くの施策に取り組み、教育の基本理念を明らかにした「杉並教育憲章」の策定にも取り組んでこられました。

今後、新区長のもとで、どのような教育憲章となるのでしょうか。気になる所です。他の自治体のお手本となるような教育憲章が出来る事を願いまして質問を終わらせて頂きます。  ありがとうございました。