大倭皇女宮(おおやまとひめぐう)にて・・・・木にも感謝の心が・・・

御縁があって、奈良の大倭皇女宮にお参りする事となった。

この大倭皇女宮は、皇統神明に尽くされた淑徳高い原初斎王が、3000年の時空を超えて「蒼成院先生」によって造られたご霊廟である。近くには千帖敷き?という平野があり、古代の女性は、この地で枝に糸をかけて上の布を織っていたという。

日本民族の平和と慶福は、自然(かみ)と共存し一生命に生きぬくこと」と「こころ」の清浄と命の躍動を神の道の奥義と啓示され、古代国家の礎となり、代だいの倭姫の名を継ぐ皇女に継承されていったとの事。

私には、難しい事はわからないが、その地が神聖な土地である事は感じられる。

その地で考えさせられる光景にであった。

この神社を作った(初めは手造り・・・)時、後ろに大きな老木が立っていたらしい。神社を建てるにあたって「この木を切りましょう」と村の方々はおっしゃったそうだが・・・・

その神社を建てようと土地を買い造った「蒼成院先生」は、「まだ命のある木を切ってはなりません」と強く反対されたようだった。

私が見た光景は、その老木が倒れているその驚くべき光景だった。Cimg3945

台風で倒れたその老木は、神社にも、隣の看板にも新しく植えた木にも一寸の狂いもなく避けて倒れていたのだった。Cimg3952

あと5ミリ・・・右でも左でもずれれば、燈篭が割れるか看板が割れるか・・・・・石の椅子が割れるか・・・・

こんな事ってあるのだろうか。

その老木の「ありがとう・・・」という声が聞こえてくるようで、一瞬息を飲んでしまった。

生き物すべてに心があるのだ・・・

その後、その「蒼成院先生」は、その老木にお神酒をかけられていた。「ありがとう・・・ありがとう・・・」私も、手渡されたお神酒をかけさせていただいたが・・・・。

何ともいえない自然との一体感を感じてしまった。

この木は、「命をまっとうさせていただいてありがとう」と確かに言っていた。

木にも心があり・・・生きていたのだった・・・。